『富江』の書影

富江

とみえ

伊藤潤二

全2巻・完結2 vol. · Complete

30秒でわかるこの作品30-second overview

伊藤潤二の代表作からホラー漫画に入りたい読者や、女性の執念という普遍的な恐怖を味わいたい読者に向いています。

あらすじSynopsis

(ネタバレなし)(no spoilers)

Synopses and notes are in Japanese — ideal reading practice if you're learning the language.

死んでも増殖し、関わった男たちを狂気に導く少女・富江をめぐるホラー短編集です。舞台と語り手を変えながら、同じ恐怖の構造が繰り返し牙を剥きます。

キュレーターノートCurator's note

「死んでも増殖する」という設定だけで、他のホラー漫画にはない恐怖の反復構造を生み出しています。「うずまき」が一つの町の崩壊を描くのに対し、こちらは関わった男たちの心が壊れていく過程を短編ごとに変奏する構成です。一話完結なので好きなところから読める点も、ホラー入門としてハードルを下げてくれます。

こんな人には向かないかもMight not be for you if

身体が損壊するグロテスクな描写が苦手な読者には向きません。また、恐怖に理屈や救いを求める読者にも不向きです。富江がなぜ甦るのかは最後まで説明されず、理不尽は理不尽のまま反復されます。それがこの作品の恐怖の核です。

どこまで読めば良さが分かるかHow far to read

短編連作なので、最初の一編「富江」だけでこの作品の恐怖の種類は分かります。上巻の前半数話で肌に合うか判断でき、合えば下巻まで一気に読めます。どの話からでも読める構成なのも入門向きです。

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よくある質問FAQ

情報確認日: Verified: 2026/07/16

富江は全何巻ですか?
現在流通している朝日新聞出版の「伊藤潤二傑作集」版で上下の全2巻です。1987年のデビュー作から2000年までに発表された連作が収録されています。
『うずまき』とどちらから読むべきですか?
短編連作で区切りよく読める富江のほうが入門向きです。キャラクターを巡る人間の狂気を描く富江に対し、うずまきは町全体が侵食される長編の世界観ホラーで、恐怖の種類が異なります。両方読むと伊藤潤二の幅が分かります。
映像化はされていますか?
されています。実写映画が1999年から2011年にかけて8作制作されたほか、Netflixのアニメ『伊藤潤二「マニアック」』(2023年)でも映像化されています。

読み終えたら、次はこんな気分でFinished? Try this mood next

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