「スリリング」気分で読みたいおすすめ漫画24選24 manga picks for a "スリリング" mood

「スリリングな漫画が読みたい」と思うとき、求めている緊張の種類は人によって違います。追う側と追われる側の読み合いなのか、次のページで何が明かされるか分からない牽引力なのか、素直に怖いものなのか、誰が生き残るか保証されない戦闘なのか。この棚は24作品とムード棚で最大なので、「面白い順」ではなく「どの緊張を浴びたいか」で絞るのが近道です。24作品のうち18作が完結済みで、結末まで一息に読み切れます。

「スリリング」の選び方

情報確認日: 2026/08/25

スリルにはいくつかの種類があります。同じ「ハラハラする」でも張り詰め方が違うと読後感はまるで別物になるので、まずは自分がどれを求めているかを確かめてみてください。ここでは4つに分けて紹介します。

一つ目は「追う側と追われる側」の心理戦です。『DEATH NOTE』(全12巻)は疑いの掛け合いを一度も緩めないまま12巻に収め、正義を名乗る主人公自身をいちばん危うい存在として描きます。『MONSTER』(全18巻)の恐怖の源はヨハンが次に何をするかではなく、彼に触れた普通の人がどこまで流されるかのほうに置かれています。『20世紀少年』(本編全22巻)は子供の頃の遊びが世界規模の陰謀に化ける着想を、時間軸を大胆に往復する構成で描き切りました。『約束のネバーランド』(全20巻)は牧歌的な孤児院の日常が第1話で反転し、子供が知恵で大人の仕組みに抗う脱出劇として最後まで緊張を保ちます。

二つ目は「やり直せるのに、やり直しきれない」緊張です。時間を巻き戻す作品ですが、どれも代償が設定されているぶん張り詰めます。『サマータイムレンダ』(全13巻)は巻き戻る起点が動かせず回数にも限りがあり、敵もループに気づいて対策してくるので、中盤以降は限られた手札での詰将棋に近い読み味になります。『僕だけがいない街』(全9巻)はサスペンスの緊張と切なさが同じ場面に同居する作品で、やり直す対象が事件のトリックではなく、声をかけられなかった同級生との時間である点が効いています。『東京卍リベンジャーズ』(全31巻)は主人公が弱いまま何度も失敗するため、強さではなく覚悟で物語が進みます。『【推しの子】』(全16巻)は芸能界の華やかな描写と、母の死をめぐる復讐劇としての緊張を並走させた構成です。

三つ目は、素直に「怖い」ものです。『うずまき』(全3巻)は渦というただの図形を恐怖の対象に変えてしまう発想で、説明も救いも用意されないまま町が壊れていきます。『富江』(全2巻)は死んでも増殖するという設定を短編ごとに変奏する構成で、一話完結なので好きなところから読めます。『アイアムアヒーロー』(全22巻)で怖いのは感染者よりも、非常事態が長引くにつれて生存者の側が作る秩序のほうです。『出禁のモグラ』(既刊13巻・連載中)はホラーとコメディの境界にいる作品で、巻き込まれ方は理不尽で笑えるのに、怪異の背景にある死の事情は茶化さない線引きが利いています。

四つ目は「誰が生き残るか保証されない」戦闘の緊張です。『呪術廻戦』(全30巻)は味方が生き残る保証を序盤から外したうえで、積み上げたルールを逆手に取る頭脳戦を随所に置いています。『チェンソーマン』(全24巻)は次に何が起きるか読めない感覚を最後まで維持しました。『地獄楽』(全13巻)は極彩色の島の美術と容赦ない死の描写の対比が印象に残ります。『HUNTER×HUNTER』(既刊39巻)は念のルール設計が戦いを腕力比べから発想の勝負に変えていますが、刊行が不定期である点は了解のうえで読み始めてください。『BLEACH』(全74巻)は敵味方の一人ひとりに固有の美学を通した能力設計、『ジョジョの奇妙な冒険』(第1部〜第5部・全63巻)はスタンド戦の読み合いが本領です。『ブルーロック』(既刊40巻・連載中)は競技漫画ですが、ふるい落としのサバイバル構造がバトル漫画の緊張感をサッカーに持ち込んでいます。

4つのどれとも決めきれない場合は、緊張と軽さが同居する作品から入ると読み始めやすいです。『SAKAMOTO DAYS』(既刊28巻)は脱力した日常パートとアクション作画の緩急が持ち味で、2027年1月にはアニメ第2期の放送も予定されています。『ダンダダン』(既刊24巻)はギャグのテンポと作画密度が同居していて、笑いながら手に汗を握れます。『名探偵コナン』(既刊108巻)は1話完結の事件と組織を巡る長期シリアスの二層構造なので、どこから読んでも成立します。変わり種を試すなら『怪獣を解剖する』(全2巻)で、全長210メートルの死骸をどう処理するかという実務から災害の事後を描きます。『AKIRA』(全6巻)は崩れる都市そのものが緊張として描かれる一作です。

巻数で決めるなら、短く試せる完結作は『富江』(全2巻)、『怪獣を解剖する』(全2巻)、『うずまき』(全3巻)、『AKIRA』(全6巻)、『僕だけがいない街』(全9巻)。腰を据えて付き合うなら『名探偵コナン』(既刊108巻)、『BLEACH』(全74巻)、『ジョジョの奇妙な冒険』(第1部〜第5部・全63巻)です。読み始める前に確認しておきたいのは2点で、『AKIRA』は電子版がなく紙の単行本でのみ読めること、そして連載中の6作は最新の刊行状況が各作品ページに出ていることです。

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